Berkeley Preparatory School


クライアント
バークリー・プリパラトリー・スクール(Berkeley Preparatory School)は1960年に創立された、フロリダ州タンパに所在する私立聖公会系の共学校です。幼稚園(Pre-K)から高校(12年生)までを対象としています。同校は、学業と芸術、課外活動、競技スポーツ、そして地域奉仕活動をバランスよく重視する教育理念を掲げています。
課題
バークリー・プリパラトリー・スクールは、80エーカー(約32万平方メートル)に及ぶ広大なキャンパス全域を、離れた場所から一括管理できる完全にネットワーク化されたワイヤレスオーディオ・ソリューションを必要としていました。すべての施設を一元的なハブから管理可能であることが、システム選定における重要な要件でした。さらに、学校の立地はタンパ国際空港や複数のデジタルテレビ送信機が近接する環境にあるため、ワイヤレスマイクの周波数調整は極めて難易度が高く、混雑した電波(RF)スペクトラムの中でも安定して動作するシステムが求められていました。
導入成果
バークリー・プリパラトリー・スクールがEW-DXを選択した理由は、市場で最も低いレイテンシー(1.9ミリ秒)を実現していること、そして等間隔の周波数配置(等間隔グリッド)によって相互変調による電波汚染を防げるため、煩雑な周波数計算が不要になるという点にありました。
同校には1,400名を超える学生と教職員が在籍しており、演劇公演や礼拝、スタッフ会議など、日々多様なイベントが行われます。それらすべてにおいてワイヤレスオーディオ機器は不可欠です。同校は長年にわたりSennheiser G3シリーズを使用してきましたが、プロダクション・テクニカル・ディレクターのクリストファー・クック(Christopher Cook)氏は、RF環境の課題を解決し、キャンパス全域をネットワーク統合できる次世代ソリューションを模索していました。そしてBeamworks社の支援のもと、Evolution Wireless Digitalシリーズで最も高機能なEW-DXシステムを40チャンネル導入しました。
クリストファー・クック(Christopher Cook)氏は次のように語ります。
「2000年にオーディオの仕事を始めて以来、ツアー現場のスタッフは皆ブランドにこだわります。これまでさまざまなワイヤレスシステムを使ってきましたが、Sennheiserは常に他社よりゲインが取れると感じ、私は早い段階からSennheiserに惚れ込むようになりました」
技術監督としてすべてのイベントのAV機能を担うクリストファー・クック(Christopher Cook)氏にとって、機材トラブルは許されず、予期せぬ事態にも即応する必要があります。「トラブルが起きれば迅速な復旧が必要です。一人で全責任を負う立場では、常に備えておかなければなりません」と氏は語ります。G3で長年安定運用を続けてきた同氏は、EW-DXに対しても深い信頼を寄せています。「Sennheiser製品は滅多なことで問題が起こりませんし、Beamworksも常に迅速にサポートしてくれます」
Control Cockpitによるキャンパス全域の遠隔管理
長年Sennheiserを使用してきたクリストファー・クック(Christopher Cook)氏にとって、EW-DXへの移行は自然なステップでした。「キャンパスは80エーカーもあり、歩いて回ることはできません。これまではカートで移動していましたが、今はPCから『Sennheiser Control Cockpit』を開くだけで、すべての状況を確認できます」
同校ではすべてのオーディオコンソールをネットワーク化しており、Control Cockpitを介してEW-DXの監視、設定、トラブルシューティングを遠隔操作で行っています
Beamworksのオペレーション・マネージャーであるドリュー・マクマリアン(Drew McMullian)氏も、導入プロセスにおけるControl Cockpitの有効性を強調しています。「新しいチャペルではAV室が螺旋階段の上にあり、迅速にアクセスすることができません。Control Cockpitでワイヤレスを制御できることは必須条件でした」。また、同校の合唱団にはSennheiserおよびNeumannのマイクカプセルを柔軟に組み合わせられる点も、大きな利点であったといいます。
EW-DXによるRF環境の克服
タンパの中心部に近い同校では、周波数調整が特に困難です。空港やデジタルテレビ送信機が多く、ピーク時間帯には干渉が増大します。クリストファー・クック(Christopher Cook)氏は、「以前は午後2時頃になると、屋外リハーサルの音声が航空機のトラフィックによって潰されてしまうことがありました」と振り返ります。
EW-DXは相互変調を排除し、等間隔の周波数配置によって、干渉の少ない効率的なスペクトラム運用を可能にします。クリストファー・クック(Christopher Cook)氏は、「EW-DXではこうした問題が起きることはありません。何ものにも(電波を)潰されることがないのです」と述べています。
ドリュー・マクマリアン(Drew McMullian)氏も同地域の電波事情を補足します。「500〜540 MHz帯はほぼ使用不能になっています。しかしEW-DXは、通常のバンドでは機能しないような領域にも入り込んで運用することができるのです」
卓越した舞台音響
待望の舞台作品『Mean Girls』上演前のテックウィーク(舞台稽古期間)に、EW-DXの導入が間に合ったことは大きな成果でした。クリストファー・クック(Christopher Cook)氏は本番で24チャンネルのEW-DXを使用し、以前のシステムとの違いを即座に実感しました。「音質はより自然で、明瞭度も高くなりました。マイクテクニックは変えていないのに、全体の音が驚くほどクリーンになったのです」。この結果、観客からも高い評価を得ることができました。
将来を見据えた拡張性
クリストファー・クック(Christopher Cook)氏は、今後EW-DXをさらなる施設へ展開する計画を持っています。「いずれは運動場にも導入したいと考えています。現在は国歌斉唱の際にEW-DXを持ち出していますが、最終的にはすべての会場をControl Cockpitの管理下に置きたいです」
EW-DXの導入は、音質や使いやすさの向上だけでなく、作業時間を大幅に削減するという投資効果ももたらしています。「ストレスを減らし、自由な時間を取り戻せるものには、何にでも価値があります」と氏は語ります。
このように、バークリー・プリパラトリー・スクールにおけるEW-DXシステムの導入は、複雑なRF環境を克服し、キャンパス全域のネットワーク統合管理を実現する未来志向のソリューションとなっています。
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